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同じように平坦な土地に建っているけれど、実は地盤の状況まで同じとは限りません。
地盤状況を把握せずに、ただ建物を水平修正することは非常に危険なんです。
どんな地盤の上にあるかを正しく判断することは、大切な建物を守る第一歩。
地盤を知れば、必ず「家の傾き」は直せます!
■不同沈下する建物って?
不同沈下の最大の原因は「軟弱な地盤」。
建物は基礎(建物下のコンクリート)に支えられています。その基礎を支えているのが地盤です。
つまり家が建つということは、基礎と地盤が接地面で押し合いっこをしている状態なのです。地盤が建物の重みにも問題なく耐えられるということは、その地盤は強く、安定しているということです。その逆に地盤が建物の重みに耐えられない状況になると、建物は基礎ごとずぶずぶと地面に沈んでしまうのです。これが均等に沈むのではなく、一方向だけ沈んでいる状態になってしまうと建物が不同沈下してしまうのです。
■どんな状況になると不同沈下するの?
不同沈下を引き起こす地盤状況にはいくつかの特徴があります。平らに見える宅地でも、場所によって地盤構造が大きく異なっおり、軟弱地盤の深さも変わります。ここでは、不同沈下を引き起こす地盤構造と地盤の特徴についてご説明します。
造成地の多くは盛り土をしています。 |
ひな段造成などで切り土と盛り土が混在しているような場所や、昔水路などがあった場所などは盛り土が不均等に沈下しやすくなります。 |
コンクリートの擁壁は、工事の時点で内部を掘り後で埋め戻されています。 |
コンクリートの擁壁の下部分が軟弱地盤だと、擁壁そのものが重さを支えられず、傾いたり沈んだりして不同沈下が発生しやすくなります。 |
コンクリートのゴミやガラ(建築廃材)などが埋められていたり、浄化槽などの埋設物除去跡の埋戻しが不十分な造成地は、ガラが腐ったり、ガラや埋設物の間に土が流れ込んだりして不同沈下を引き起こします。 |
軟弱な地盤上に自重の不均等な建物(部分2階建てなど)を建てると自重の大きい側の沈下量が大きくなるため、不同沈下が発生しやすくなります。 |
広範囲な埋土地盤は場所によって土の厚さが不均一であるため、中心付近の地盤が沈下と建物自重によって、不同沈下が発生しやすくなります。 |
例に上げた地盤状況と地形はあくまで平均的な視点から示したものです。
場所によって地盤構造が大きく異なっていたり、軟弱地盤の深さも変わります。
ただし、共通して言えることが一つだけあります。
軟弱地盤が原因となる不同沈下は、その原因を直さない限り再沈下します。
(軟弱地盤が深くまで続く場合)
まずは専門業者による地盤調査でご自宅の地盤を調べ、
状況を把握することがご自宅を確実に直すことへの第一歩です。
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