阪神・大震災では、6,400名を超える人が亡くなられたが、
その被害の8割が建築基準法の耐震基準が強化された昭和56年5月以前の旧耐震基準の住宅の倒壊によるものでした。
昭和56年6月以降の新耐震基準による木造住宅には大きな
被害を見られず、適切な耐震性をもつとされています。
床上浸水・床下浸水・火災・車の突入事故・大地震・岸上隣地の
崩落などの災害に遭遇し、わずかな修復だけで耐えてきた
場合、外見ではわからないダメージを蓄積している可能性が
あります。
建築確認など必要を手続きをして増築を行われている場合は
問題ありません。既存部の適切な補修・改修、増築部との接合
が適切に行われているかどうかがポイントとなります。
建物全体をご覧ください。屋根の棟・軒先が波打っている、
柱や床が傾いている、建具の健付けが悪くなったら老朽化し
ていると判断ください。
シロアリの被害も判断材料になります。
整形な建物は欠点が少なく、地震に対して強い形です。
反対に不整形な建物は地震に弱い形です。
自宅の1階を大まかに見て、長方形に近いかどうかを
判断してください。
1辺が4m以上の吹き抜けが対象となります。
外見は形の整っている建物でも、大きな吹き抜けがあると、
地震時に建物をゆがめる恐れがあります。
2階の壁面と1階の壁面が一致していれば、2階の地震力は
スムーズに1階に流れます。
反対に壁面がなければ、床面に大きな負荷がかかります。
壁の配置が片寄ると、同じ木造住宅の中でも壁の多い部分は
揺れが小さく、壁の少ない部分は揺れが大きくなります。
そして揺れの大きな部分から先に壊れていきます。
耐力の大きさは概ね壁の多さに比例します。
自宅の屋根が屋根瓦など比較的重い屋根葺材である場合は、
注意が必要になります。
ベタ基礎は、布基礎や杭基礎と比べて同じ地盤に建って
いても、また同じレベルの地震があったとしても丈夫です。
改めて自宅の基礎の種類をご確認ください。
-診断結果-